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f=ma

先日、なんとなく体を動かしたくてちょっとシャドーをしました。ジャブとワンツーを織り交ぜて、多分1分くらいしかしていないと思います。でも、なぜかパンチが走る。自分でもびっくりするくらい手が速く動いて、オレってパンチ速いじゃん(^_^)なんて思ってたら。。。。。翌日筋肉痛(ーー;)
どうも、その日はたまたま調子が良くて、自分のリミッターを超えたパンチが出てしまったようです。
標題のf=maは古典物理学でも最も基本の式の1つで、おそらく高校の物理で習うと思いますが、力の大きさは質量かける加速度に等しいというものです。パンチの速さ、正確には止まっている拳を最高速にもっていく加速度、そして相手に向かっている拳を逆向きに戻す方向に速度を変える加速度、最高の速さで手を戻すために引く加速度、そして最後は戻ってきた拳を止める加速度、これらの加速度を決めるのは拳(と一緒に動く腕も含まれる)の質量と筋肉の作り出す力によって決まります。拳の重さは変わらないから、その人の最高の加速度のパンチが出るということは、最大の筋力が発揮されることと同じです。
ダンベルを持たなくても、グローブをつけなくても、限界の速度のパンチを出せば、筋肉は限界の力を要求されることになります。したがって、例え素手でシャドーをしても、本当に最速のパンチを打てれば、十分最大筋力のトレーニングになるのです。ウェイトトレーニングなどをしなくても、必死でパンチを打っていれば三頭筋や背筋が発達するのはこのためです。
とにもかくにも、なぜかその日は自分の限界を超えたパンチが出てしまったので、しっかり筋肉痛になってしまいました。ちなみに恐怖に駆られた火事場のバカ力などでも最大筋力(それも常軌を逸した)が使われるので、一瞬にして筋肉痛になる場合があります。しかし、通常の場合、体を守るために、空荷では最大筋力が出ないようになっているのが普通です。今回は偶然、たまたま、でしたが、自分で意識して最大筋力に近いパワー、スピードを引き出せるようになれば、非常に短時間で最大筋力や筋肉量が増えるトレーニングになるし、パンチのスピードも速くなります。
瞬発力、最大筋力を引き出す競技と言えば、重量挙げです。(ちなみに最大筋力=質量×加速度 が如実に出る垂直飛び が一番すごいのも重量挙げの選手だそうです。) 重量挙げの選手は筋トレによって、速筋を鍛えて筋力を増やすだけではなくて、思ったときにリミッターを超えた最大筋力を引き出せるように運動神経を鍛えることも行っているのです。 (火事場のバカ力は通常の筋力の3倍近くにもなるので、それに近い筋力を意識して引き出せればトレーニングで増える筋力よりもはるかに強力)
いわいる本番に強い選手、本番で自己ベストを大幅に更新する選手などは、本番でのコンセントレーションでリミッターを上げることができた選手とも言えます。僕の場合は。。。。まったく必要ないときにリミッターカットしてしまいました。(^^ゞ


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